2012年9月20日木曜日

例会報告9月16日   参加15名

低学年シリーズ その3 「くじらぐも」
低学年の3回目(1回目スイミー 2回目お手紙)

まあ、かってに低学年シリーズと思ってやってきたのですが
低学年を続けてきて、だいぶ低学年での指導で
留意すべきことが見えてきたように思います。
もとより表層のよみに重点を置きながらを前提に
①会話文の主の確認
②主語 述語の関係の確認
③文意の確認
をしながら進める

①文学の面白さの1つである「謎」に着目させる(お手紙)
 へんだな、あれ?と思ったところに線を引かせる
 子どもの「?」感覚を育てるため、教師からも「?」を投げかけるなど
②高学年の読みを意識して、教師の教材研究を進める
 導入部では「時」「場」「人物」「事件設定」を教師の指示で読み取らせる、
 事件の変化に着目させる、気持ちではなく「人物形象」の読みに導く助言をうつなど
③表現技法をきちんとおさえる(スイミー)
 普通の表現(や他の表現)と比較したり、語句を抜いた文と比較したりする
 他の例文を用意するなど準備が必要
④あくまでも「読み」を深めるために「音読」利用する(くじらぐも)
 「大小、高低、速さ、区切り」の4つ程度をめどに、
 「なぜ大きい方がいいと思うの?」などとあくまでも読みの深化を目的に進める
 文学の面白さの1つでもある「くりかえし」の面白さを体感させることもできる

思いつくままに羅列してみた。
まだまだ曖昧で漠然としているが、3つの教材をみんなで読んでみる中で
なんとなく見えてきたものがあり、今後のそれぞれの実践で検証・補強して
いくことが大切だと思えた
低学年も面白い「読み」の授業が可能だということは確認できた

2 件のコメント:

  1. go10(ごとう)2012年9月21日 23:58

    「低学年シリーズ」おつかれさまでした。
    「スイミー」「お手紙」「くじらぐも」それぞれの特徴が際立つ授業だったな、と思っています。具体的には、「スイミー」では形象の基本的な読み方(例えば「海」の形象)を、お手紙では作品の「謎」を、「くじらぐも」では音読(表現)を手段にして読みを深める、という、それぞれの教材の特徴にもとづいて「読みの技術」をとりだしていくことがおもしろいな、と感じました。
    つまり、教材を学ぶごとに新しい「読みの技術」を獲得していくことになり、国語の学習が系統をもち、関連づけられていくのでは、と考えました。

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    1. コメントありがとうございます。
       低学年の子どもたちは、基礎的なことを学ぶわけですが、低学年を担当する教師もまた、授業や指導についての基礎的なことを学ぶことができるわけですね。もう長いこと低学年を担当していないので、今回サークルで低学年シリーズをやれたことは自分自身学ぶべきことが多くやってよかったなと感じました。できれば今回の学習を受けて、実際授業をして実践報告(記録)などをみんなで検討できるといいなと思います。

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