5月7日GW開けのサークルでした。参加は14名。本日は、2年生「たんぽぽのちえ」を記録文として視点と吟味よみ、5年生「生き物は円柱形」の2つをみんなで考えあいました。本日のサークルを受けて「生き物は円柱形」の流れを考えてみました。
★論説文の指導
5年生の「生き物は円柱形」という説明的文章は論説文です。「論説文」は5年生の子どもたちにとって、はじめて対面する説明的文章になります。授業では「論説文の読み方」を指導することになります。
一般的に「論説文」には筆者の仮説(主張や意見)が述べられその論証が示されています。
「生き物は円柱形」では、筆者の仮説を(【前提】→【結論】)を繰り返しながら証明している文章です。
そこで、はじめての「論説文」の指導として以下のようにことが必要になってきます。
① 最初にこの教材が「論説文」であることを理解させる。
② 「論説文」は一般的に(【前提】→【結論】)を繰り返しながら自分の論を証明していくものであることを説明する。(【前提】→【結論】の例文を示す)
③ ②の型を「指標」として「生き物は円柱形」にあてはめていく。
④ その論証の内容を吟味する。
実際の授業では、他の説明文どうように「表層よみ」→「構造よみ」→「論理よみ」→「吟味よみ」の順で進めていきますが、以下のように上記の指導を入れていきます。
0, 表層よみ(ここで上記の①と②の指導をする。)
1, 構造よみ(前文・本文・後文にわける)
2, 論理よみ(ここで上記の③の指導をする。)
3, 吟味よみ(ここで上記の➃の指導をする。)
★本文の論理よみは、6段落と10段落の関係から
論理よみでは、本来は柱の文を中心に「絞り込み読み」を進めるテイクのですが、(【前提】→【結論】)のパターンを最初から当てはめていく方がわかりやすく時間的にもその方がいいと思います。(【問い】→【答え】でもよい)
さらに理解させやすいように2段落から順を追って読んでいくのではなく、まず6段落(前提)→10段落(結論)の関係を読み取ることがはじめる方がスムーズにいくと思います。
6段落「仮に、生き物の基本が円柱形だとすると、それには理由があるにちがいない。円柱形だと、どんないいことがあるのだろう。」
10段落「円柱形は強い。円柱形は速い。だからこそ、生き物の体の基本となっているといっていいだろう。」
まず6段落の読み取りをします。具体的には次のように子どもたちに問います。
「6段落の『どんないいことがあるのだろう』は「問い」であり実は「いいことがある」という【前提】にもなっています。では、その「答え」は何段落ですか?」
「10段落『円柱形は強い。円柱形は速い。』」が「答え」であり、【結論】になっていることを抑えます。その【結論】の根拠(理由)が7段落から9段落だということも確認します。(ここでこの根拠を吟味させてもいいと思います。)
次に6段落をくわしく読みとらせます。
6段落の①文目「生き物は円柱形」が前提となって、「問い」(どんないいことがあるのか?)になっています。ここでも【前提】→【結論】の関係になっていることを押さえます。この【結論】が10段落の【前提】になっています。
そこで
「では、6段落の「生き物は円柱形」であることの証拠はどこに書いてありますか?」
と子どもたちに聞きます。すると「2段落から5段落」であることがわかります。
この「2段落から5段落」までが6段落の「生き物は円柱形」の【前提】になっていることを押さます。
このように【前提】→【結論】=次の【前提】→【結論】を繰り返しながら論証していることをもう一度確認します。
論理よみはこのように流してくとスムーズにいくのではないかと思います。
続く、、、、
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