2012年4月17日火曜日

新年度最初の例会報告

新年度最初の例会

今年度最初の例会
何人かのメンバーから欠席の連絡があっていました
新年度のバタバタしている時期でしたので
参加者が少ないかなと心配しましたが
今回も結構な人数の会になりホッとしました

久しぶりにみんなと会えて
多忙で疲れはてていた時でしたの
癒されました
特に今回は、高平台時代の教え子も来てくれていて
ホントに嬉しく感じました


さて、内容をどうするか相当悩んだ結果
「詩」を取り上げました

このブログにもアップしていた「かがやき」と「春の歌」をみんなで読んでみました
「詩」の授業、私は大好きなのですが、
今日も楽しくやれたのではないかなと思います。
5月の例会は、「詩」を続けようと
みんなで確認もしました
教科書に載っている詩を
かたっぱしからやってみるのも面白いかなと思っています。
逆に、いわゆる「投げ込み」教材で
典型的なものをいくつかみんなで作りあげるのも
面白いかなと思います

「詩の授業」は、身近に時間でやれるので
みんなで教材研究をして
それをそれぞれが実践して
その記録を持ち寄ってみるのも面白いかなと思います。

次回は5月8日・22日です

2012年4月11日水曜日

4年上 詩 かがやき

授業開き
いつもなら、読んで感想言ってもらって素通りする教科書の扉(?)の詩
今年は、真面目に授業してみることにしました。
以下簡単な教材研究


かがやき

    雲がかがやいている
    林の上で。

    みんなのほおもかがやいている。
    湖のほとりで。

    あ、今、太陽が
    山をはなれた。
もちろん行番号はありません。


★構造よみ(四コママンガを配り説明)授業開きでする場合1Hなので省略してもよい
起 ①②(おこり)
承 ③④(つづき)
転結⑤⑥(変化・まとめ)
    転は変化である。「起」「承」と何が変化しているのか
・起承には「かがやいている」があるが、転結にはない
・起承は対句になっている。
・起承は倒置法が使われているが、転結には使われていない
・起承は太陽が照らし出している物 転結は太陽そのもの

★技法よみ・主題よみ
この詩に使われている技法
・倒置法①②→②①    ③④→④③
 ①及び③の強調。

・対句①②←→③④
・比喩「雲」「ほお」
 「雲」「ほおがかがやいている」→自ら輝きを放っているのではない。太陽に照らされ てまるでそれ自体が輝いているかのように見えるのである。
 「ほお」は、この人物の心情・気持ちを表しているともとれる。
 「かがやいている」→
 一連でかがやいているも「雲」
 なぜ輝いているか?太陽に照らされているから、太陽があたっているから(比喩)
 二連で輝いているものは「ほお」
 なぜ輝いているのか?
 ①太陽に照らされているから、太陽があたっているから(比喩)
 ②人そのものがかがやいている。何かにやる気になっているとき、頑張っているとき、 (比喩)
 一連と二連の対比→同じ=太陽に照らされて輝いている(外的要因)
          違い=「ほお」はその人間が輝いている。(内的要因)
・比喩「太陽が山をはなれた」元々太陽と山はくっついてはいない。まるでくっついてい たのがはなれたように見えるのである。
 また、この書かれ方だと、太陽が自らの意思で山から離れたとも読むこともできる。

●まとめ
    時→朝・昼・夕のいずれか?・・・朝。理由「今、太陽が山をはなれた」
「今」→まさにその時、その瞬間を表している。朝日をみんなで見ている。そして、正に太陽が完全にその姿を現した瞬間の感動を表現している。
一日のはじまりの瞬間であり、新しいスタートである。読み手である子どもにとっては新学期と考えることもできる。
   場→湖の畔
③ 人物→新しい一日のはじまりの瞬間に「みんなのほおもかがやいている」のである。
照らされて輝いてもいるが、すがすがしい一日のはじまりへの期待、やる気など内なる気持ちが輝いているのだろう。だからこそ、題名も「かがやき」なのだろう。
そういう意味では、新学期にふさわしい詩だとも言える。