2012年5月8日火曜日

5月8日例会報告


啄木の短歌 三首を読み比べる

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ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく

たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽きに泣きて
三歩あゆまず

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ
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ご存じ啄木の三行書きの短歌
こうやって並べてみると
三行に分けている意図があることがわかる


サークル前夜、何をしようか散々悩んだすえに
定番の短歌である「ふるさとの訛なつかし」の短歌を
みんなで丁寧にやろうかと考えていた

正直これまで、短歌や俳句の授業では
「構造よみ」は省略したりしていた

昨夜これらの短歌をながめていたら
ふと三行書きには意図があるのではと思い至った
啄木の三行書きでは面白い授業ができるかもしれないと
「構造よみ」も面白いかも知れないと

これまで「ふるさとの訛なつかし」以外の短歌も
例えば「東海の・・・」なども授業をしてきたのだが、、、
今頃になって気づいた

そこでまずは黒板に三首を並べて考えると面白いかも知れないと
やってみたのが本日のサークルだった


まだ面白さを子どもたちに体験させるには
時間的な問題をどうするか
この三首が適当なのか
他にもっと特徴のある三行書きはないか
など研究と工夫が必要ではあるが
新たな課題が見つかりうれしかった



参加者14人。うち学生2名。
その他は12名(うち2名は、就職準備中、残り10名が教員)
後藤くんが顔を見せたのがうれしかった

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